責任を押し付け合う時 本当の責任とは

何か問題と感じるようなことが起きて、自分がその責任を取りたくないと、相手に責任を押し付けようとするとき、相手も同じように責任を逃れよう、こちらに押し付けようとしてきます。

 

一定方向のエネルギーには必ず反発するエネルギーが生まれるからです。

 

責任を一枚の大きな板だとイメージしてみてください。

立てられた一枚の板を挟んで相手と自分で押し合っているとします。

こちらに倒れてこないようにと、双方から必死に押し合っています。

これがお互いに責任を押し付け合っている状態です。

 

その状態で、少し疲れたり気が緩んだりして押す力が緩むと、こちらに物凄い勢いで倒れてきて、押しつぶされてしまします。

 

お互いに反発する力を加えているため、板の重みが増しているのです。

 

この不自然な責任のあり方ではなく、本来の姿を知るにはどうすればよいのでしょうか。

 

それは責任をあるがままにしてあげることです。

つまり、押さずに放っておいてあげます。

 

板を挟んだ二人の人が、最も楽で自然体な状態とは、板を押したり、走って逃げたりせず、その場にリラックスして立つことです。

 

そうすると、板はまっすぐに立ちます。

 

そうするとそのうち、ある方向から風が吹いて、片側の人の方にふわりと倒れてきたとします。

しかし、押し合っていた時と違ってその板はとても軽く、優しく倒れてきます。

軽く両手で支えるだけで受け止められ、少し押してあげれば元の位置に戻ります。

 

「責任」というものの重圧を感じるとき、それは責任そのものの重さではなく、相手や自分を責め、押し付けようとするエネルギーの重さを感じています。

 

心配したり怖がったり、自分を責めたりせず、リラックスして過ごしていれば、何か責任を持つようなことが起きても、苦痛を感じません。

軽々と、解決することができます。

 

スピリチュアルの観点から見たとき、人間がとるべき責任は一つです。

それは、ありのままの自分でいること。つまり、自分自身の心のあり方にのみ責任があるということです。

 

例を出して説明しましたが、つまりは、幸せな気持ちでいることに全身全霊集中して、責任を持っていれば、身の回りに起きてくる出来事は知恵の輪が解けるときのように軽々と解決していくということです。