相手を許せないとき

喧嘩をしたり、人にひどいことをされた、言われたというとき、

 

後になればなるほど怒りが湧いてきて、相手の憎いところを沢山思い浮かべ、どうやって指摘しようか、どうやってやりかえそうか、などと考え始めます。

 

そういったことに共感する人が多いので、仕返しをしてスカッとする、そんな内容の番組や漫画なども沢山あります。

 

しかしこの問題、スピリチュアルの観点から観察したとき、終わりのない憎しみの無限ループになっていることに気が付くと思います。

 

スカッと、と表現していますが、物理的に言い負かしてやったとか、し返ししてやったとかして感じる、スカッとした感情は実は非常に一時的なものです。

 

なぜなら、潜在意識や宇宙の視点から見たとき、どちらからどちらへというベクトルは意味をなさないからです。

 

相手を打ちのめそうが、自分が打ちのめされようが、霊的な観点では起きていることは同じです。

 

そこに「打ちのめす」という暴力的なエネルギーが存在している、というだけです。

 

するとそのエネルギーがそこに存在し続けている限り、同じような出来事を創り出し続けます。

 

再び同じような喧嘩をしますし、また人に傷つけられ、傷つけることを繰り返します。

 

ではこのようなときの対処法はなんでしょうか。

 

それは一段上の周波数帯へと、自分が先にさっさと移動してしまうことです。

 

相手が怒っていようが、自分のエゴが許せないと叫んでいようが、それはそれとして放っておいて、自分は何の問題も起きていないときの様な、快適で幸せな感情へと意識を集中させます。

 

完全に周波数が変われば、あれ、今なんであんなに怒ってたんだっけ?という風に、一段下の周波数帯の感情を簡単に思い出すことができなくなります。

 

怒り狂っている相手と自分は、一定の周波数帯に存在していて、その周波数帯内でいくら解決策を模索しても浮かんできません。

なぜなら解決策は一段上の周波数帯に存在しているからです。自分が一段上の周波数帯に移動すれば、瞬時に解決策が下りてきます。そしてそもそも全く腹が立たないので、なんの抵抗感も抱かず、それを素直に行動に移すことができてしまいます。

 

憎みあっている周波数帯に存在しながら言う「そんな怒らないでよ」と

一段上の周波数帯に存在しながら言う「そんな怒らないでよ」はセリフは同じですが、響きが全く変わります。人間は霊的存在なので、相手はその変化を敏感に感じ取ることができます。

 

ほとんどの場合相手と自分の周波数の差は寸分の差なので、相手も自然とこちらに引き上げられてきます。こちらの方が、楽で、自然な状態だからです。

 

この時、相手と自分の間にあまりに大きな周波数の違いが生まれた場合、相手が目の前から消えます。

急に会えなくなったり、連絡が取れなくなったりと、とにかくその人との関わりがなくなります。

 

そうやって物理的に二人の状況がどう変化するにせよ、そこには霊的に見た憎しみのエネルギーは消えてなくなります。

 

相手の状態によっては、相手の世界にはその憎しみのエネルギーが存在し続けるかもしれませんが、あなたの世界からは消えてなくなります。

 

そうすると、同じような葛藤を物質世界に作り出すことがなくなります。