相手と意見が違うことが辛い 感じ方の多様性
自分と違う考えの人がいて、自分が否定されたと感じて傷ついたり、怒ったり、相手にも理解してもらわなければいけないと感じて焦ったりしたら、
一旦落ち着いて、肩の力を抜いて、自分は一体何に必死になっているんだろうと問うてください。とても難しく、不可能なことに躍起になっていることに気づいてください。
宇宙は無限の多様性を包括した場所です。
一つたりとも同じものがない、すべてが少しづつ違っている無数の存在が同時に今存在し共存しているのが宇宙です。
そこに正しい在り方、考え方、といったジャッジは存在しません。
あなたの目から見てどう考えても間違っていて、ネガティブで、直ちに改善すべきだと感じる人、もの、出来事があったとしても、それはその段階でその場所に必要だからそうして存在しています。
宇宙は不必要なものは創りませんし、ミスも犯しません。
つまり、あなたの目の前に存在しているということは、宇宙が100パーセント必要だとして存在させています。
あなたが忌み嫌っている未熟だったころのあなた自身も、宇宙から見れば、あなたが夢見ている理想の自分や、尊敬しているあの人と、存在価値は同じです。
すべての存在が歯車のようにそれぞれのタイミング、場所で、自分自身の仕事をしています。
自分自身の仕事とは、ありのままの自分でいることです。
未熟な自分もそのまま受け入れ、表現し、存在することが、それぞれの存在に課された仕事です。
それは、ありのままの自分を受け入れられず、葛藤し、病んでしまうことすらも包括しています。それもまた、その瞬間のあなたのあり方です。その段階では必要だから起きています。
目の前に自分と反対の意見を持った人がいます。
その人はあなたの意見を全く理解できない様子だとします。
そこであなたは理解されないことを悲しんだり、相手の間違いを指摘しようとする必要はありません。
むしろ全然違う価値観が存在することを心の底から祝福する方が良いのです。
なぜなら違う者同士が同時に存在するのが宇宙の本質であり、最も自然なあり方だからです。
目の前の人と全く同じ考えを持っている方が不自然なのです。
私、相手、という風に焦点を絞りすぎないでください。
もう少し高い位置からぼんやりと眺めます。
あなたの体の中に一つとして同じ細胞がないのに、すべてが完璧に作用しあいながらあなたという一つの存在を形づくっているのと同じように、あなたと相手の存在も互いに作用しあって宇宙を形作っています。
隣り合った細胞が君は私と同じであるべきだ、と言って相手に強要したら、バランスが崩れ、体がおかしくなります。
目の前の人をそのままにしておくことを心配しないでください。
その人はその人のタイミングで必要な変化を起こしていきます。
今が変化のタイミングなのか、あなたにはわかりません。
そもそもいずれ変化するべきなのかどうかさえ分かりません。
だからこそ、起こるままに、そのままにしておくことが一番良いのです。
あなたがすべきことは、相手が何と言おうとあなたはこう思うという考えを尊重すること、あなたはこうありたいと思うことを尊重することです。
なぜならあなたの仕事は、ありのままの自分でいて、それを表現することだからです。
そして、あなた自身を尊重すれば、自動的に相手を尊重することができてしまいます。
宇宙の観点ではベクトルは大した問題ではないからです。
相手を尊重しようが、自分を尊重しようが、どちみち同じことです。
尊重するか、しないか、のエネルギーがそこにあるだけです。